DIPS2.0アカウント開設完全ガイド:初心者でも迷わない6つのステップ

ドローンを安全かつ合法的に飛行させるためには、避けて通れない手続きがあります。その中心となるのが、国土交通省が提供するオンラインシステム「DIPS2.0(ドローン情報基盤システム2.0)」です。

本記事では、ドローン法務専門の行政書士として、DIPS2.0のアカウント開設手順を、初心者が躓きやすいポイントを網羅して詳しく解説します。


1. 導入:DIPS2.0アカウントの重要性

DIPS2.0は、ドローン運用における「機体登録」「飛行許可・承認申請」「飛行計画の通報」という、法的義務を果たすための基盤となる必須システムです。

現在の航空法では、100g以上のドローンを屋外で飛行させる場合、事前の機体登録が法律で義務付けられています。アカウントの開設は、これら全ての法的続きを開始するための「第一歩」です。スムーズに作業を終えられるよう、全体の流れを確認していきましょう。

2. 事前準備:アカウント開設に必要なもの

入力の途中で手が止まらないよう、あらかじめ以下の情報を準備してください。「個人」と「法人・団体」では必要項目が異なります。

個人の場合

  • 氏名
  • 住所
  • 生年月日
  • 電話番号
  • メールアドレス

【行政書士のアドバイス:本人確認のスピードについて】 アカウント開設後の機体登録では本人確認書類が必要になります。マイナンバーカードや運転免許証を使用すればオンラインで即時に完了しますが、住民票の写し等の書類を用いる場合は郵送でのやり取りが発生し、完了までに時間を要します。 急ぎの場合はオンライン対応書類の準備を推奨します。また、個人登録の場合、システム上に屋号(トレードネーム)を反映させることはできません。

法人・団体の場合(全9項目)

法人・団体として登録する場合は、以下の情報を漏れなく準備してください。

  • 法人番号
  • 企業・団体名
  • 代表者氏名
  • 本店又は主たる事務所の所在地
  • 担当者氏名
  • 担当者住所
  • 担当者部署名
  • 担当者電話番号
  • 担当者メールアドレス

3. 【実践】DIPS2.0アカウント開設の6ステップ

それでは、具体的な開設手順を解説します。ソースに基づいた正確なステップで進めていきましょう。

ステップ1:公式サイトへのアクセス

ブラウザの検索窓には必ず正式名称である**「ドローン情報基盤システム2.0」**と入力して検索してください。 ※「DIPS」という旧称だけで検索すると、既に運用が終了している「旧システム(1.0)」が表示されることがあり、誤って登録すると二度手間になります。

トップページにアクセスしたら、左下にある「ログイン・アカウント作成」ボタンをクリックします。

ステップ2:開設アカウントの選択

「個人」または「企業・団体」のいずれかを選択します。 個人事業主の方はどちらでも選択可能ですが、事業として継続的に利用し、事業者名義での効率的な管理を希望される場合は「企業・団体」を選択するのが賢明です。

ステップ3:利用規約と飛行ルールの確認(重要!)

ここが最も多くのユーザーが躓くポイントです。以下の2点を確実に行わないと、次に進むためのチェックボックスが活性化しません。

  1. 利用規約のテキストエリアを最後まで一番下までスクロールする。
  2. 「航空法における無人航空機の飛行ルール」の青いリンクを必ずクリックして内容を確認する。

この2アクションを完了させることで、ようやく同意のチェックが可能になるシステム構造になっています。

ステップ4:情報の入力

画面の指示に従い、準備した情報を入力します。 ※アカウント開設段階でのマイナンバーカード登録は任意です。入力項目にある「i」アイコンをクリックすると詳細な注意書きが表示されますので、迷った際は確認しながら進めましょう。

ステップ5:登録メールの確認

入力内容を確認し「開設する」をクリックすると、登録したアドレスにシステムからメールが届きます。 メールには**「ログインID」**が記載されています。このIDはシステムから自動発行されるもので、ユーザーが自由に変更することはできません。紛失するとログインができなくなる極めて重要な情報です。銀行の暗証番号と同等に扱い、必ずメモや保存をして厳重に管理してください。

ステップ6:ログイン確認

最後に、実際にログインできるかを確認して完了です。 公式サイトのログイン画面へ進み、画面左側の**「アカウントを開設済の方」**というセクションに、発行された「ログインID」と設定した「パスワード」を入力します。

【注意】 DIPS2.0には自動ログイン機能が備わっていません。 毎回IDとパスワードの入力を求められるため、管理の徹底が不可欠です。

4. 法人・団体アカウントに関する特記事項

法人としてアカウントを運用する場合、本人確認として「gBizID(プライムまたはメンバー)」の活用が前提となります。

gBizIDを利用することでオンラインでの本人確認が完結しますが、このID自体の取得には通常1〜2週間を要します。gBizIDがない状態では法人としてのオンライン本人確認ができず、ビジネス上の申請スケジュールが大幅に遅れるリスクがあります。 事業利用を考えている方は、早急にgBizIDの準備を開始してください。

5. まとめと次のステップ

DIPS2.0のアカウント開設、お疲れ様でした。これでようやくドローン運用のスタートラインに立つことができました。

アカウント作成後の具体的な流れは以下の通りです。

  1. 機体登録(登録記号の取得)
  2. 飛行許可・承認申請(特定飛行を行う場合)
  3. 飛行計画の通報(飛行の都度、事前に実施)

DIPS2.0を正しく、かつ確実に活用することが、安全で合法的なドローン飛行への第一歩です。専門家のアドバイスを参考に、ルールを守ったドローンライフを楽しみましょう。