機体認証の申請は、オンラインシステム「DIPS 2.0(ドローン情報基盤システム)」を通じて行います。
- Step 1:事前準備 機体登録を完了させ、登録記号(JUから始まる番号)を用意します。
- Step 2:必要書類の整備 以下の資料を電子データで準備します。
- 無人航空機飛行規程
- 整備記録および総飛行時間を証明する書類
- 機体写真(前後左右、上面、登録記号の表示状態など)
- 重量および重心位置の算出資料
- Step 3:DIPS 2.0からのオンライン申請 システム上で機体情報、所有者情報、点検整備状況を入力し、申請を行います。
- Step 4:登録検査機関等による検査 国土交通省または登録検査機関による検査を受けます。型式認証済み機体であれば、前述の通り検査が簡略化されます。
- Step 5:認証書の発行・受領 検査合格後、手数料を納付することで機体認証書が交付されます。
1. 機体認証にかかる手数料と有効期間
以下は、国土交通省が検査を行う場合の手数料(1機目)の目安です。
| 認証種別 | 型式認証なし | 型式認証あり |
|---|---|---|
| 第一種 | 1,590,300円 | 44,000円 |
| 第二種(4kg未満) | 284,900円 | 3,100円 |
| 第二種(4kg以上25kg未満) | 418,800円 | 3,100円 |
| 第二種(25kg以上) | 835,600円〜 | 3,100円 |
※注:上記の金額は国土交通省が直接検査を行う場合の法定手数料です。民間の「登録検査機関」を利用する場合は、各機関が独自に定める料金体系が適用されます。
有効期間の管理:
- 第一種:1年 / 第二種:3年 更新手続きは期限の数ヶ月前から可能です。有効期限が切れると、認証を前提とした「許可・承認不要」の飛行やレベル4飛行ができなくなるため、計画的な管理が不可欠です。
2. 型式認証済みドローンの主要機種一覧(2026年7月時点)
現在、型式認証を取得しており、ユーザーの機体認証手続きが簡略化される主な機種は以下の通りです。
- 第一種型式認証機
- ACSL:PF2-CAT3型
- 第二種型式認証機
- DJI JAPAN:DJI Mini 4 Pro型
- DJI JAPAN:DJI Matrice 4D型 / DJI Matrice 4TD型
- ソニーグループ:ARS-S1型
- エアロセンス:AS-VT01K型
- イームズロボティクス:E6150TC型
- センチュリー:D-HOPE I-J01型
- プロドローン:PD4B-MLMark02型
- ドローンWORKシステム:EGL49JR1型
特にDJIの産業用機(Matrice 4D/4TD)が認証されたことで、自動給電を行うドローンDock運用やレベル3.5飛行の普及がさらに加速しています。
まとめ:機体認証を活用してビジネスを加速させる
機体認証制度は、ドローン活用のステージを「許可を待つ運用」から「自律的な運用」へと引き上げるための重要なステップです。
- 機体認証は「ドローンの車検」:設計・製造・現状の3つの柱で安全性を担保する。
- 黄金の組み合わせを活用:第二種機体認証と二等資格により、特定飛行の多くが「許可・承認不要」となる。
- 型式認証機を選ぶのが鉄則:特に第二種なら「書類検査」のみ、手数料3,100円(国検査の場合)という圧倒的な低コスト・短期間で取得可能。
機体認証を取得し、レベル4飛行やDock運用(レベル3.5等)を取り入れることで、ドローンビジネスの可能性は飛躍的に広がります。制度の解釈や複雑な書類作成、DIPSでの申請手続きに不安がある場合は、ドローン法務の専門家である行政書士へ相談することも、確実かつ迅速な事業展開のための賢明な選択です。